お知らせ

2020.09.14
プレスリリース

デジタルIDアプリ「xID」で個人認証するスマホ投票を実証~つくば市の支援事業採択の最終審査に導入が決定


 株式会社VOTE FOR(東京都港区、代表取締役社長 市ノ澤充、以下「VOTE FOR」)は、デジタルIDアプリ「xID」(以下「xID」)を提供するxID株式会社(東京都千代田区、代表取締役 日下光)と協力し、個人認証に「xID」を使用したネット投票システムを提供いたします。

 当システムは、2020年9月につくば市(五十嵐立青 市長)が開催する「令和2年度つくば Society 5.0社会実装トライアル支援事業」の最終審査において使用されますので、併せてお知らせいたします。

概要

 つくば市では、「超スマート社会」の実現に向けた取り組みである「Society 5.0」について、IoTやAI、ビッグデータ解析などを活用したトライアル(実証実験)を全国から公募し、優れたトライアルを支援するとともに、つくば市のフィールドを活用して具現化することを目指す取り組みを実施しています。

 2017年以降、全国から応募のあった中から毎年5件の提案が採択され、つくば市役所などの市内施設の実証フィールドの提供や市民モニターあっせんなどの支援が行われています。その審査において、VOTE FORは、2018年に国内初の試みとなるマイナンバーカードとブロックチェーンを使用したネット投票システムを、2019年に顔認証を加えたネット投票システムを提供し、実証実験に成功してまいりました。

 2020年度は、同支援事業の最終審査において、マイナンバーカードとの連携で手軽に個人認証ができる「xID」を使用したネット投票システムを導入する予定です。

 公職選挙にネット投票を導入する際に検討すべき諸課題について実証を行うことを目的に、xID株式会社から個人認証基盤の提供を受け、本件の企画、仕様設計、要件定義、進行管理など、投票全般におけるプランニングと投票システムの開発をVOTE FORが担います。

デジタルIDアプリ「xID」 概要

 「xID」は、マイナンバーカードと連携することで、より手軽に本人認証ができるデジタルIDアプリです。ユーザー1人につき、重複のないユニークなIDが発行可能で、2020年8月時点においてユーザーの同一性・本人性を担保できる、日本国内唯一のデジタルIDアプリです。

投票の流れ

  1. iOSまたはAndroidのアプリストアにて「xID」をダウンロードし、初期設定を行う。
    ※マイナンバーカード連携は同アプリ側で設定することで、公的個人認証と同レベルの認証が可能となります。これにより、投票時のマイナンバーカード認証は不要です。
  2. 特設ページにアクセスし、「xID」に設定したメールアドレスを入力する。
  3. 「xID」を起動し、コード認証を行う。
  4. 投票画面で事業提案を選択して投票する(一人一票、同一IDより再投票が可能)。
[投票の流れ 概要] [投票の流れ 概要]

本システムで実証すること

  1. デジタルIDと投票システムの連携による投票者の利便性向上
  2. スマホ投票の実現による投票数の増加
  3. マイナンバーカードの新たな活用方法を検証

 2018年の実証実験では、投票時の本人認証にマイナンバーカードの最大16桁の電子署名用パスワードを利用しました。しかし、パスワードの認識率の低さと入力のハードルの高さにより、投票前の離脱や投票者が限定されるという課題が浮き彫りとなりました。

 2019年の実証実験では、投票者の利便性向上を図るべく、4桁の利用者証明用パスワードを利用することとし、マイナンバーカードに内蔵しているICチップ内の本人画像情報と撮影した本人画像を照合する認証を実現しましたが、スマートフォンからの投票の実現には至らず、投票数は150票と微増にとどまりました。

 上記を受け、「認証方法・投票端末による投票数への影響」を検証することを本年度実証実験の目的とします。

五十嵐立青つくば市長のコメント

五十嵐立青つくば市長 つくば市では2018年から、株式会社VOTR FOR様に御協力をいただき、社会実装トライアルの採択案件を決定する最終審査会において、最先端技術であるブロックチェーンや顔認証技術を活用したインターネット投票を導入して参りました。

 今年度は、引き続き株式会社VOTR FOR様、新たにxID株式会社様にも御協力いただき、これまで実現に至らなかったスマートフォン投票や、デジタルID(身分証)アプリ「xID」を導入し、より多くの皆様に参加いただける新たなインターネット投票の在り方に挑戦します。

 本人認証にマイナンバーカードを使用した投票の結果は審査に反映されますので、ぜひご参加頂ければと思います。

最終審査会開催概要

一次審査を通過した事業提案の中から、支援事業を選出する最終審査が行われます。ネット投票の結果は、もう一人の審査委員として、審査に加点※されます。
※加点される投票は、本人認証にマイナンバーカードを使用したもののみ

名称
令和2年度つくばSociety 5.0社会実装トライアル支援事業
投票期間
2020年9月18日(金)8:30から
2020年9月25日(金)14:30まで(予定)
※今年度はオンライン上からの投票のみとなります。
投票端末
ご自身のスマートフォン・パソコン
有権者資格
スマートフォンを所持している方/マイナンバーカードを所持している方
参加費
無料
主催
つくば市

Society5.0とは

サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)。狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。
URL:https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/index.html

株式会社VOTE FOR 概要

誰もが主体的に政治に参加できる社会を目指し、公職選挙におけるインターネット投票の研究・推進に取り組んでいます。2018年にはマイナンバーカードとブロックチェーンを用いた投票システム、2019年には顔認証システムと連携した投票システムを構築しています。
URL:https://votefor.co.jp/

xID株式会社 概要

xID株式会社は、「信用コストの低いデジタル社会を実現する」をミッションに掲げ、マイナンバーカードを活用したデジタルIDソリューションを中心に、次世代の事業モデルをパートナーと共に創出するGovTech企業。デジタルID先進国のエストニアで培った知見・経験をもとに、情報の透明性を担保し、データ・個人・企業・政府の信頼性が高い社会を、デジタルIDを通して創出していくことを目指しています。今年4月に開発した「xIDアプリ」は、マイナンバーカードと連携することで、より手軽に本人認証ができるデジタルIDアプリ。自治体や民間企業向けに「xID API」を提供しており、本人確認やログイン・電子署名の仕組みを自社で構築することなく、手軽に導入することを可能にしています。
URL:https://xid.inc/

本件に関するお問い合わせ先

株式会社VOTE FOR

TEL:03-5549-1740

MAIL:info@votefor.co.jp

報道関係者様お問い合わせ先

パイプドHD株式会社 https://www.pipedohd.com/

コーポレート・コミュニケーション部:久保、宮古

TEL:03-6744-8039

FAX:03-3585-0620

E-mail: pr@pipedohd.com

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